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日本地図であそぼう 〈小4くらい対象〉 [お仕事関連(教育)]

今日で夏期講習前半戦が終わりました。
いやー疲れました。

今回は社会科の授業を担当しまして、最後にレクリエーション的な遊びを考えていきました。
簡単に言うと「国盗りゲーム」なのですが、ただ各都道府県をとっていくだけでは面白くないので、点数をつけることにしました。

で、今回のポイント対象は、ずばり「人口」にしました。

※遊び方
 1、白地図を用意し、都道府県名を書かせる知識学習をさせる。
 2、じゃんけんで、順番を決める。
 3、黒板に好きな都道府県を書かせる。(漢字で書けたらポイント2倍)
 4、書いた都道府県の人口がポイントになる。
 5、数回回し、最終的にポイントが多い人の優勝。

簡単に言うとこんな感じです。
各都道府県の人口は地図帳などに載っているので、それを参考にしました。

たとえば、東京都と書いたら、先生が人口を照会。
東京都の人口は…!?1320万人です!などと言って、適当に盛り上げつつ、点数を加算していきます。この場合、東京都の人口は1320万人だったので、1320万点ゲットです。

注意としては、事前に電卓を用意しておくといいでしょう。あと、白地図に、各都道府県ごとに番号をつけておくと楽です。

今回は得点の対象を人口にしましたが、人口じゃなくてもなんでもいいです。

思った以上に盛り上がったので、時間が余った時にいかがでしょう。

桃鉄風に特産品集めとかしても面白いかもしれません。

楽しんで勉強して、その子が社会科を好きになってくれたらいいなという思いで考えました。
また新しい学習ゲームを考えたりして、モチベーションを上げる方法を研究していきたいなと思う次第でした。



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ひな祭りと桃の節句 [お仕事関連(教育)]

ひな祭りと桃の節句

3月3日に新中1の国語で授業をもたせてもらったので、簡単な講話的なものを考えて、授業の導入に使いました。

ネタは「桃の節句」

子どもにもなじみのある話なので、比較的楽しんでくれたように思います。
備忘録として、ネタを保存しておきます。

ひな祭り-

今日は何の日かご存じですか。
- ひな祭り・桃の節句 -
そうだね。桃の節句なんてよく知っているね。
桃の節句の話もするんだけど、先にひな祭りの話からするね。

古くから紙で作った人形を川に流す「流し雛」というのがあるのですが、これ、人形に自分の穢れを移して、川に流す厄払いの行事だったんですね。

ところで、「ひな」と出てきましたが、いつ頃からお雛さまはあったのでしょうか。

最初は平安時代、子どものままごと遊びで、人形(紙で作ったもの)で遊んでいたらしいです。
室町時代になると、人形が立派になります。流すものから飾るものへ変わっていきました。
江戸時代になると、桃の節句が女の子の節句に決められました。そのせいもあってか、人形はより豪華になり、ひな壇に飾られるようになりました。
そんな感じで、皆さんの知っている現代のひな祭りに繋がっていくのですね。

ところで、先ほど今日は「桃の節句」といってくれた人もいましたね。

桃の節句-

古事記という、日本の神話をまとめた本があるのは、知っていますよね?
その中に、伊弉諾尊(イザナギノミコト)が黄泉の国から帰ってくるときに、桃を悪霊に投げつけて逃げる話があるのです。

神話の中では、悪霊とか邪気とかを祓う力があるとされてきた不思議な樹木なんです。

実際、昔の宮中では、鬼を祓うために桃の木から作った木刀や弓矢を使って、行事が行われていました。

桃の木には、悪いことを祓う力があると信じられていて、それは今でも続いているんだね。

このことから、女の子の健康を祈って、桃の節句という日が定められているんだね。

ところで、有名な魔を祓う物語があるのだが…
「桃太郎!」
君たち察しがよすぎ!まあ、イージーすぎる問題だったね。

ココまで

5分で調べて話したわりには、ウケたようでした。

授業内容とはあまり関係ないけど、私は導入、大事だと思ってます。
ほどよく教室が温まれば、勉強に集中できるし、面白いって思ってくれるかもしれないし、なにより教師の話を受け入れやすくなる効果があると思うんです。

なので、そのときそのときに応じた話題っていうのは、常に探しておいた方がいいのかなって思います。



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マンガは読書とはいえない? [お仕事関連(教育)]

作文課題で「マンガは読書と認めないという意見に賛成ですか反対ですか」というような問題があった。
筋道が立っていればどちらでも正解となるようにしたのだが、この問題は結構奥が深いと思った。

まず、読書とはなにかといった命題に答えなければならない。
これは結構な課題ではないだろうか。
かなり難しい。
書を読むのが読書である。とすれば、文字で書かれたものしか認めないという結論に達するであろうし、物語体験をすることが読書であるとすれば、マンガでも読書といえるだろう。
書を読むのが読書であるとした場合、おそらく出題側の意図としては文学作品を想定しているのだろうが、今はもっと簡単なライトノベルというジャンルもある。
もっと古くからたどれば、朝日ソノラマ文庫でもいいのですねという結論になる。
普段から、こうした簡単な疑問点にアンテナを張り、いろいろと考えておく必要性があるのだなと感じた。

私が本にはまったのは田中芳樹の銀河英雄伝説が始まりである。
いまアニメになっているアルスラーン戦記なども田中芳樹の作品だ。
銀河英雄伝説は完全にエンタメ作品であるが、文庫で20巻になる大作だ。外伝も含めればさらに増える。
こういうものでも、読書といえるのだろうか。
私の感覚からいえばYesである。
そう考えると、涼宮ハルヒも読書だし、とある科学の超電磁砲なども読書になるだろう。
しかし、これらの作品が文学のように深い人生観や教訓を含んでいるかどうかと問われれば、疑問符が浮かぶ。
エンタメ作品にそこまで求めるのは酷ではないだろうか。

マンガでは深い作品がないかと問われれば、そんなことはない。
かつて読んだ火の鳥は深い教訓と手塚治虫の人生観、死生観がよく出ていた。
宮崎駿の風の谷のナウシカも環境問題に深くメスを入れた作品だった。
物語体験をし、深くものを考えるという意味において、これらの作品は普通のマンガの領域を超えており、これを読書から除外するというのもおかしな話であろう。
マンガの読書感想文を提出しても受け入れられない。もしくは、そのように教師に聞いた人がいないからとういうのは、回答としては薄い。きちんと作品の要旨を把握し、それについて考えたことが書かれていれば、それは立派な読書感想文ではないだろうか。
私が教師なら受け入れたいところだ。
ただ問題なのは、受け取る側がマンガにも精通していないと適正な評価が下せないといったところか。
なので、課題図書があげられるのだろう。

大きく脱線したので話を戻そう。
結局、マンガは読書たり得るのかという問題に対しての私の答えは、Yesである。
もちろんすべてのマンガが深い読書体験を与えてくれるかはわからない。
しかし、いくつかの作品は十分に条件を満たしており、作者の人生観、生きざま、深い読後感を与えてくれる作品は存在する。
文学の条件を満たす作品がマンガの中にもあるのではないか。
そう考えると、マンガだからダメとか、ライトノベルだからよしとか簡単には分けられない。

私は、読書とは物語体験をするための装置と位置づけたい。
そうするのならば、マンガでも文学でも、もしかしたらライトノベルの中にもすばらしい作品はあるだろう。
そういった作品を見つけるために、私たちは本を読むのである。
本は人生を豊かにしてくれる。
そういうものであってほしいと思うのである。


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中2のモチベーションが上がってきたようです [お仕事関連(教育)]

現在、私は中学2年の国語を担当しています。
中学生の問題は思ったよりもハードで、小学校の免許しか持っていない私には、少々レベルが高いなとちょっと自信がなかったのです。
しかも、このクラスは去年の末から受け継いだのですが、そのときから生徒のモチベーションがかなり低かったのと、私の指導力の弱さが重なり合って少々悲しい結果が長く続いていました。

宿題はやってきているのですが、テストすると思ったより点数が出ないなんてこともざらで、どうしたら良いのか正直悩んでいました。
部活で思いっきり運動してから来ているからか、かなり眠そう。
しかも、説明文などの固い文章だと、さらに眠気倍増・・・。
なんとかならないか-。
とりあえず、漢字の練習は前任の先生がよく指導されていたので、そこはしっかりやろうと思いました。

そこで始めたのが、授業の最後にその日にテストした漢字の書き取りを、生徒に黒板で書かせるというものでした。
これが案外面白かったらしく、時間があるときは何度も書きたいと志願してくるほどでした。
漢字の間違い直し、それまでは苦行だったのが、楽しい時間のための準備に変わったようでした。

点数は相変わらず低かったですが、楽しく勉強することができるなら、漢字テストは毎回しっかりやろうと決めたのでした。

というわけで、授業の指導案も変えていきました。

1,漢字テスト
2,前回の確認テスト
3,授業
4,漢字解き直し
5,板書大会(漢字)

このように変えてみました。
あと、授業に入る前に、話題を用意しておいて生徒とのコミュニケーションも図るようにしました。
少しずつですが、生徒のやる気、モチベーションが上がっていったようで、つい前回の授業では、漢字テスト100点を見ることができました。
もちろん、その子ががんばったおかげなのですが、やっぱり楽しいって大事だよなと思った次第です。

楽しければやる。
それだけですが、勉強の内容で興味をもたせることができて、良かったです。
次回も続くかどうかわかりませんが、このまま国語も好きになってくれるといいなあと思いながら、準備しています。

勉強すると楽しいと感じてくれるように、これからもアイデアを出していこう-
と心を決めた授業でした。



タグ:国語 中学 漢字
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国語指導の手順、備忘録 [お仕事関連(教育)]

春期講習もおわり、少しほっとしております。
通常の時間割に戻り、今年度の学習もはじまりました。

今年度は、国語の授業を多くもつことになりました。
しかし、国語の授業は、どうも難しい。
なかなか、満足いく授業ができません。

そこで、改めて国語の指導を考え直してみました。

やはり基本通り、ねらいを決め、教材研究をし、授業の展開を考えるのが良いのではないか。
となりました。

いろいろな方から教えていただいたことをまとめ、書き残しておこうと思います。

■国語のねらい

1,聞く・話す能力を育てる。
2,文章を書く能力を育てる。
3,文章を読み取る能力を育てる。
4,言語を理解させ、正しく使えるようにする。(書写を含む)
5,文章を味わわせる。(朗読、読書を含む)

■授業の準備(教材研究)

1,文章中の主要な語句の読みと意味を調べる。正しい漢字の書き順を知っておく。
2,指示語は何を指示しているのかとらえる。
3,文章の構成をとらえる
 ・接続語に注目する。
 ・段落に分け、各段落とのつながりをとらえる。
 ・大段落に分け、各段落の要旨や要点をとらえる。
 ・文章構成図を作っておくとよい。
4,文章の要旨・主題をとらえる。
5,授業の簡単な指導案を作る。

■授業の展開

1,文章を読めるようにする。
 ・漢字が正しく読めるようにする。
2,重要な語句の意味をとらえさせる。
 ・考えさせたり、調べたりする。時間がなければ、教師が教える。
3,文章の構成をとらえる。
 ・指示語、接続語に注目させる。
 ・大段落に分けさせる。
 ・大段落の要旨、要点を教科書の余白に書かせる。
4,文章の要旨・主題を考えさせる。
5,問題を解かせる。
6,文学教材なら通読して文章を味わう。
7,文章中の主要な漢字を正しく書けるように練習する。
 ・漢字の意味や正しい書き順をしらせる。

ざっとまとめると、こんな感じです。

今日の授業から、実践していきたいですね。
子どもたちが満足して帰れるように、がんばってみようと思います。



タグ:指導 国語 教育
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がんばりすぎないで生きていく [お仕事関連(教育)]

新しい職場に移ってから、早くも半年経ちました。
手探りの中の半年でしたが、ようやく慣れてきたといった印象です。

私は今のところ、いい子たちばかりみさせてもらっているせいか、勉強面ではそんなに苦労はしていませんでした。
ただ、毎回のように指導案を考えて、予習する毎日の流れに少し疲れてきた面も否めません。

このままでは、また以前のようにつぶれてしまうかもしれない。
そんな思いの中突っ走ってきた半年間でした。

どのようにしたら、全力ではなく8割程度の努力で指導できないか、考えています。

一番楽なのは、授業をパターン化して、その流れに沿って指導することなのです。
しかし、そのパターンだけを使っていると、子どももこちらも飽きてしまったり、モチベーションの低下にもつながったりしかねないのです。

必死に努力して授業に臨めば、それだけ子どももついてくると信じています。
しかし、毎回全力で望むと、疲れてしまうのもまた一理。

幸い私のつとめている塾は、教材がしっかりしているので、その教材を読み込み、授業を作っていくことができます。
このシステムをうまいこと活用できるとかなり楽になるはず!
というわけで、最近は教材研究とシステム学習ノートを見て授業を組み立てるようにしてみました。

もちろん、テストの内容を理解した上で授業を組み立てるのですが、それでもシステム教材を活用すると、かなり楽になりました。

あるものは、使う。
やはり、システムの理解って重要だなあ。

おかげさまで、授業前の準備はだいぶ楽になりました。
ありがたや。
そのうえで、子どもたちがどういう授業を喜ぶか、また学力を上げるためにどういった方法が有効なのか、このあたりの勉強も重要だとわかった次第です。

本題からかなり離れてしまいましたが、結局はあるものを使いこなした上で、楽しい授業ができればなと思うようになりました。

たとえば、あまりやる気のなさそうなクラスをもつことになっても、一工夫で楽しいと思わせることができそうです。

最近子どもたちが喜んでくれたのは、国語の授業で問題を解き終わった後の漢字練習です。
いままでは、ノートに何度も書かせてから、チェックをするのがパターンでした。
しかし、それだとどうも成績が上がらない。
子どもも漢字練習をしてこない(めんどくさいのかな)。
という状況が続いていました。
ですが、「今日は漢字の練習が終わった後、前に出て黒板に書いてもらいます」という指令を出したら、なぜか子どもたちのテンションがアップ。
塾の授業って、座りっぱなしが多いせいか、前に出させるというのは、かなり楽しいことのようです。
楽しく、漢字の練習ができるようになりました。
しかも、一回解いただけでは飽き足らないのか、「先生、もう一週やりませんか」と言ってくるようにまでなりました。

意欲が高まったのかな。簡単なことでも、やってみるものですね。
いままで毎回のテストで50点くらいが平均だったクラスですが、この間のテストでは、平均が60~70点ほどに上がりました。
今回だけが特別なのかもしれませんが、少しでも楽しく勉強して、勉強が好きになればいいなあと思っています。

必要以上にがんばらずに、楽しいところを考えるのにがんばろうと思った事柄でした。

研修では、一回の授業の中で感動をひとつでも与えましょう。と書かれていました。
毎回となると考えてしまいますが、今回の漢字学習のように、一工夫入れるといいよ的に解釈するようにしました。

春期講習がはじまりました。
その中で、無理せず少しでも楽しくなるような仕掛けを考えていきたいですね。


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遊ぶことの意義 [お仕事関連(教育)]

冬期講習に向けて、子どもとの面談をもつ機会に恵まれ、子どもの理解が深まるきっかけを与えられた。

そのときに思ったことなのだが、小学生は習い事している子が、本当に多い。
いつ遊ぶ事ができるのかと心配になるくらい多い。
学校の休み時間などで遊ぶのだろうが、家に帰って、友だちと一緒に遊ぶことも特に小学生では必要なのではないだろうか。

もちろん、勉強することも大事だが、遊びを通してでしか手に入らないものもあるはずだ。
外遊びでは、仲間との協調性や体を動かすことによる、身体能力の発達も促される。
内遊びでは、たとえば絵を描いたりすれば、その子の感受性を高める事ができる。
遊びの中から手に入る気づき、好奇心、協調性など、たくさんの人間として必要な能力が養われる場所でもあるのだ。

もちろん、習い事でもそれらの能力は伸びるだろうし、否定するものでもない。
プロに指導されるワケなので、効率よく能力が発達するだろう。

しかし、それは遊びではない。

遊ぶことでアイデアが浮かぶこともあるだろうし、なにより大人がいない環境で、子ども同士で遊ぶことに意義があるのだ。

昔、大学生だった頃、遊びを通して気もちを学習に向かわせる、といった研究をしたことがある。
同年代の仲間と遊ぶというのは、誰かに指導されて運動したり勉強したりするものではない。
自分たちのアイデアで遊びの幅が広がっていくのだ。
そういった場所や機会が、子どもたちの間で減ってしまっているのは、なんだか悲しいものがある。

塾に通っている子たちなので、他の塾に通わない子とはまた少し意識が違うだろうが、子どもにとっては遊びも仕事のうちなのではないだろうか。

私はゲーム大好き人間だったので、ゲームからの気づきや興味関心を引き出すことを主に研究した。
ゲームで遊べとは言わないが、どこかで遊ぶ機会があるといいなとは思う。
健全な精神は健全な肉体に宿る、ではないが、子どもはどんなことをしていても成長していく。感受性の強い、多感な時期だからこそ、勉強することも大変結構なことだが、やはりどこかで時間を見つけて遊んで欲しいなと考えるのだった。

もうすぐ2学期も終わり、冬休みになる。
正月の間くらいは、いろいろな遊びを体験して欲しい。
遊びと勉強を両立させるのは大変だとは思うが、遊びの上手な子は、頭の回転も速いような気がする。

宿題終わらせたら、ちょっとなにかで遊んでみるのもありだと思うのだった。



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あらすじの重要性 [お仕事関連(教育)]

古文や漢文などの現代語訳がわかりにくい、という経験をした方はどれほどいるだろうか。

この間、古文・漢文を指導する機会に恵まれたのだが、普段の準備とはまた違った案を考えていた。
特に、本文の現代語訳である。私も学生時代、古文や漢文を習ったわけだが、話の全体を捉えさせるための現代語訳が、何を言っているのかわかりにくいという経験があった。

いまでも、それは続いているようで、回答欄に載っていた現代語訳を読んでも、あまり意味がわからない、わかりにくいのでどう指導したものかと悩んでしまった。

そこで、その現代語訳をさらにかみ砕き、「あらすじ」として、準備をしてみたのだ。

授業では、2つパターンを作って、指導をしてみた。

ひとつめは、黙読をさせてから、音読、問題を解いた後に、あらすじを読む、Aパターン。
もうひとつは、黙読、音読、あらすじ、問題、のBパターン。

Aパターンでは、問題は解けたが、文の内容までは、あまり押さえられなかった。
Bパターンでは、あらすじを先にもってきたせいか、文の印象がイメージしやすかったようだ。

国語の授業では、もちろんそうだが、このパターンは社会や英語などでも使えると思う。

たとえば、社会では、人物・事件・年表など覚えることがたくさんあるが、ワーク集などを使って、年表覚えてきなさい、で済ませていないだろうか。
その方法でも、確かに覚えられるだろうが、イメージを作るところまで到達できるのか、少々不安である。
その授業の中で扱う範囲の「あらすじ」を用意し、先に今日の勉強の範囲だよ、と全体の流れを簡単な言葉で話をしてから、では先生の話したイメージを元に、年表を見てみようね、とした方が印象を強く残せるのではないだろうか。

歴史は特に暗記科目と言われているが、暗記に至るまでのプロセスを工夫してあげることで、生徒のモチベーションを上げ、イメージをつかませることができるのではないだろうか。
何度も年表を覚えさせようとしても、覚えられない子がいたとしたら、精神論で片付けるのではなく、教える側も指導方法を変えてみなくてはならない。

そこに、今回のような「あらすじ」を用いてみてはどうだろうか。

今後、そのような指導が必要になったとき、ぜひ試してみたい指導法だと考えるのだった。



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自分がいる意味 [お仕事関連(教育)]

塾での仕事をするようになってから、だいたい3ヶ月になろうとしている。

私は、他の先生と比べて、授業もうまくないし、学力もあるわけでもない。
もちろん、そこをカバーできるように、授業の準備はしっかりとし、できるだけ、いまもっている子どもたちに、理解しやすいように授業を行えるように努力はしているつもりだ。

しかし、そんな低スペックである私が、なぜ塾に勤めることができるようになったのか、その意味を考えている。

はっきり言うと、高学年、たとえば中学生や高校生の学習内容は、多少は理解できるが、指導できるほどのレベルではない。

塾では、子どもの学力を伸ばすことが至上命題とされている。
やる気のある子どもも来校しているし、テストの結果や試験で高得点をとり、志望校に合格させることが、塾の使命だということもわかっている。

しかし、いくらやる気があるからといっても、どうしても学習内容についていけなくなる子もなかには存在する。

宿題だけで精いっぱいの子や、授業内容が難しすぎて理解できない子も存在するのだ。

最初に書いたが、私もそこまで学力は高くない。
しかし、行き詰まっている子と話をしたり、ついて行けない子のサポートをしたりすることはできるだろう。

他の先生方は、ひたすら叱る。いや、叱るというより怒る。

だが私は、ほとんど怒らない。

ついて行けない子は、その子なりにがんばっていることを知っているからだ。
感情的になっても、なにも生まないこともいままでの経験で知っている。
教える者は、感情的になってはいけないというのが、私の教育観のひとつだ。

もちろん、宿題を忘れた(やってない)とか、試験で不正をしたなどの場合は、指導する。
だが、指導するのと、怒るのは全く違うものだ。
頭ごなしに怒鳴りつけるのも、違和感がある。
怒鳴りつけるのは、先生のエゴであり、ただのストレス発散でしかないと私は思う。

感情的になってしまうと、指導はできない。

甘いだろうか。おそらく他の塾関係者から見れば、甘いと思われているだろう。

そんな私がなぜ塾にいるのだろうか。
考えてもそうわかるものではないが、自分で思うのは、ついて行けなくなった子へのフォロー役なのではないだろうか、ということだ。

いま、個別学習で、前任の先生と合わなかった子の指導をさせてもらっている。
何気ない会話を授業中にはさんで、その子のパーソナリティを観察したりもしている。
どの子も、しっかりみてあげれば、必ずいいところがある。
もちろん、報告書では、良かったところを中心に書く。文章は残るものなので、マイナスのことを書いても仕方がない。
マイナスのところは、自分や責任者、他の先生方と共有して、普段の指導の中で改善させてあげればいいだけの話である。

それに、人間、悪いところはよく見えるものだが、いいところはしっかり見ないとわからないものだ。

そのような、いいところを見つけ、伸ばし、他の先生にも認めてもらうような仕事をしていきたい。
このごろはそう思うようになった。

私のいる意味、未だに明確な答えは出せないでいるが、塾に来ているすべての子が、納得できる、そんな学校にしていく力になっていきたいと願うばかりである。



タグ:教育
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算数の宿題で単位探し [お仕事関連(教育)]

個別学習で担当している子に最近出している宿題に、単位探しというのを出すようにしている。

この子は、事情があって他の先生から、私に担当が変わった子だ。
前は、宿題が多くて処理しきれないといって、勉強が辛くなってしまった子なのだ。
なので、宿題を少し工夫して、少しでも宿題を楽しくできるようにしてみたのだが、案外好評のようで、自分から今日の宿題は何ですかと聞いてくるようになった。

たとえば、メートル法の勉強をした日には、生活の中にある面積の単位を探しておいでとか、重さの単位を探してみよう、といった感じだ。

算数は特に、なんでこんな勉強をしなくてはいけないんだと、疑問をもつ子が多い教科で、実際私も、算数が嫌いだった。

この勉強、難しいわりには、将来何の役に立つのかわからない、なんて疑問がわいてきてしまう。

なので、できるだけ算数を身近に感じてもらうために、そういう宿題を出して、算数のことが生活の中でもたくさんあるんだねと感じてもらおうという意図がある。

この間は、面積・体積・重さの授業をしたのだが、子どもが探してきた中に、キロカロリーというのがあった。
これは熱量なので、扱う範囲ではなかったが、せっかく見つけてきてくれた単位なので、キロというところに注目して、1キロというのは、1000のことなんだね、と切り返してみた。
キロというとキロメートルかなあと思い、高速道路にある距離の表示板を話題に出してみた。
高速道路には、1キロメートルごとに表示板があるのをご存じの方も多いだろう。
そして、1キロメートルの間に、100メートルの間隔で丸いのがついた棒のようなものが立っている。
これを話したところ、子どもは見たことがあると反応してくれた。
100が10本になると、1000メートルとなり、すなわち1キロメートルになるね、というのを実感させることができた。

小学生の算数は、普段の生活の中で勉強と関係のあるものを見つける事がたやすい。
やはり、勉強したものが身近に存在すると実感できれば、なんとなくうれしくなるものだ。

これは他の教科にも言えることだろう。

テキストの計算問題ばかりを宿題にすることも大事だが、時には計算ではない宿題を出してみるのも、学習意欲を高めるといった点で有効だろうと感じたできごとだった。

宿題を出す側も、時には工夫して面白そうなものを出せるように、普段の生活の中で、使えそうなモノを探しておくのも、いいのではないかと思う次第であった。




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