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教材研究と指導原稿 [お仕事関連(教育)]

塾でも学校でもそうだが、やはり事前準備は大事だ。

準備9割、授業1割と言ってしまってもいいくらいだ。
いままでは、略式の指導案は書いていたが、ブランクの長さと、体に染みついた45分間隔とが原因か、きれいに授業時間を使い切ることができないでいた。

学校では、1コマ45分なのだが、塾では60分だったり80分だったり90分だったりするのだ。
しかも、学校では1週間かけてじっくり指導するところが、塾では1コマで1単元進めなければならない事がほとんどだ。
なので、しっかり準備しておかなければ、時間中に終わらせることができないのだ。
特に私の場合、問題を見てぱっと答えが出せるわけではないので、余計になのだ。

なので、最近は略式の指導案ではなく、私が発言する事や板書すること、ノートに書かせることまで、全部打ち込んで、台本とも言えるような、指導原稿を作るようになった。

ありがたいことに、私が受け持っている授業は、週の真ん中から後半にかけて埋まっているので、休みの日に1週間分の準備ができる。
遊ぶことができないが、それでも準備してしまえば、授業が始まっても気が楽である。

しかし、中学生の授業は、いままでどうもうまく進めることができなかった。
指導案を用意していっても、時間がうまく使えなかったのだ。
しかも、扱う内容が難しく、わかりやすく解説した上に、少しでも楽しい授業にするには至っていなかった。
特に国語である。
子どもたちは、優秀なので、文章を読ませて、回答させると正解を出してくれていた。
しかし、私の方が解説しようとすると、どうもわかりやすくとはいかなかった。

なので、ここ最近は国語の指導法をなんとかしようと、足掻いていたのだ。

そこで、基本に立ち返り、国語のテキストをしっかりと読み込むようにしてみた。
読んでみると、この文章が案外面白い。
椎名誠の随筆文なんて、よく読んでおけば、かなり話を広げられそうではないか。
いままで、駆け足で問題を解いてしまっていたのが、もったいなく感じるようになった。

やはり、教材研究は大事だ。
いままでも、文章を読んで、問題を解くくらいはしていたのだが、それでは全然足りなかった。
もったいない。

中学生のテキストには、考え方の補足や、順番に理解していけるような丁寧なテキストにはなっていない。
演習とあるためか、実戦的な問題が多いのだ。

そこで、自分である程度咀嚼して、回答集の解説をもとに、指導原稿を書いてみた。
全部で2つ文章があるのだが、1つめでA4用紙4枚になってしまった。
こんなに、内容が詰まっていたのかと、教材研究の大事さを知ったのだった。

もっと授業に慣れてくれば、略式でも授業ができるようになるのだろうが、いまはまだその領域には達していない。

やはり、一回言いたいことを全部文章にするというのは、イメージトレーニングにもなるし、あとから見返すときにも便利だ。
書くのが大変だか、後々自分の財産になるので、ここですっ飛ばしてしまってはもったいない。
一度パターンが作れれば、同じように授業を組み立てられるだろう。
いまはまだ、自分流のフォーマットを作る段階なのだ。
そういうことが、ここ一ヶ月くらいでようやくわかってきた。

準備は大切だ。じっくりと教材に向き合ってみて、やっとわかったような気になった。
あとは、実践してみて、フィードバックして、指導に反映させる。
これを繰り返して、実力を付けていきたい。

そして、生徒・児童につまらない顔をさせないような授業をしたいと思うのだった。




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