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作文の話 [雑記]

私は作文が書けなかった。

今でこそだらだらと文章が書けるようになったが、小中学生の頃は、本当に作文が書けなかった。
放課後、それこそ夕方くらいまで、真っ白な原稿用紙と向き合って、何を書こうか悩んでいたこともあった。担任の先生も様子を見ていてくれたが、さぞかし迷惑なことであったろう。

どんなテーマだったか、もはや思い出せないが、先生も私も困り果てていたように思う。

そんなとき、先生がすごいことを言ったのは、今でも思い出せる。

「じゃあ、私は作文が書けないって題で書いてみたらどう?」

すさまじい発想の転換、逆転の発想。

・私は作文が書けません。なぜなら・・・

なんとか、このアドバイスで、元の話題と全く関係ない作文が仕上がったのだが、私にとっては、きちんとした作文をはじめて書いた!とトロフィーが出現したかのようだった。

次に作文で困ったのは、大学入試の小論文だ。
高校を卒業し、1年間予備校に通っていたのだが、小論文の授業はとてもエキサイティングで、楽しい時間だった。

講師の先生が、ひたすらしゃべる。そして、今言ったような話題をもとにして、小論文を書きなさい。そんな展開だった。
ひたすら、先生の言うことをメモにとり、作文するのだが、まとめは非常に良いが、君の意見がないなあ。とよく言われたものだ。

好きなのとデキルのとは違うと思い知ったのであった。

その頃は、まだ自分の考えとか主張とか、そういうのは持ち合わせていなかったのだろう。
その後、自分の意見が出せるようになったのは、かなり後で社会人になってからだったように思える。
とにかく、自分の意見がなかったのだ。

なんとなく、頭の中にイメージは涌くのだが、言語化するのが非常に難しかった。
その後、いろいろと本も読み、音楽も聴き、ゲームも遊んでと、エンタメ分野で面白そうなことを伝えたいと思ったときあたりから、文章が書けるようになってきた気がする。

やはり、内からわき出る何かを言語化するのは難しい。
だが、好きなものを、どこが好きだとかここが面白いとか、誰かに伝えたいと思ったとき、どうやったら伝わるのだろうと、考えるようになったのだ。

いまでは、だらだらと書いてしまっている。
本当はもっと推敲した方がいいのは承知なのだが、とにかく浮かんだものを打ち込んでいるだけなので、たいした文章は書けてはいない。

でも、キーワードが決まったら、なんとなく書けるようになったのは、ここのように、表現の場を作ったからなのだろうか。

鉛筆と原稿用紙で書くのはまだまだ苦手だが、PCで書いていいならだいぶ筆が進むようになったのは、よかったと思う。

なにか思いついたらすぐメモをとって、なにか書こうとしたか忘れたが、いいや。とならないように気をつけたい。



タグ:作文
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