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算数の宿題で単位探し [お仕事関連(教育)]

個別学習で担当している子に最近出している宿題に、単位探しというのを出すようにしている。

この子は、事情があって他の先生から、私に担当が変わった子だ。
前は、宿題が多くて処理しきれないといって、勉強が辛くなってしまった子なのだ。
なので、宿題を少し工夫して、少しでも宿題を楽しくできるようにしてみたのだが、案外好評のようで、自分から今日の宿題は何ですかと聞いてくるようになった。

たとえば、メートル法の勉強をした日には、生活の中にある面積の単位を探しておいでとか、重さの単位を探してみよう、といった感じだ。

算数は特に、なんでこんな勉強をしなくてはいけないんだと、疑問をもつ子が多い教科で、実際私も、算数が嫌いだった。

この勉強、難しいわりには、将来何の役に立つのかわからない、なんて疑問がわいてきてしまう。

なので、できるだけ算数を身近に感じてもらうために、そういう宿題を出して、算数のことが生活の中でもたくさんあるんだねと感じてもらおうという意図がある。

この間は、面積・体積・重さの授業をしたのだが、子どもが探してきた中に、キロカロリーというのがあった。
これは熱量なので、扱う範囲ではなかったが、せっかく見つけてきてくれた単位なので、キロというところに注目して、1キロというのは、1000のことなんだね、と切り返してみた。
キロというとキロメートルかなあと思い、高速道路にある距離の表示板を話題に出してみた。
高速道路には、1キロメートルごとに表示板があるのをご存じの方も多いだろう。
そして、1キロメートルの間に、100メートルの間隔で丸いのがついた棒のようなものが立っている。
これを話したところ、子どもは見たことがあると反応してくれた。
100が10本になると、1000メートルとなり、すなわち1キロメートルになるね、というのを実感させることができた。

小学生の算数は、普段の生活の中で勉強と関係のあるものを見つける事がたやすい。
やはり、勉強したものが身近に存在すると実感できれば、なんとなくうれしくなるものだ。

これは他の教科にも言えることだろう。

テキストの計算問題ばかりを宿題にすることも大事だが、時には計算ではない宿題を出してみるのも、学習意欲を高めるといった点で有効だろうと感じたできごとだった。

宿題を出す側も、時には工夫して面白そうなものを出せるように、普段の生活の中で、使えそうなモノを探しておくのも、いいのではないかと思う次第であった。




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