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なぜ課題を提出することができないのか [お仕事関連(教育)]

学校でも塾でも同じだと思うが、子どもは結構な量の宿題が課されている。
今の勤め先でも、それは同じだ。
宿題を出す意義としては、自宅に戻ってからも、学習する習慣をつけるためと、授業で学習した内容を身につけるためである。
宿題は、自立学習するための大事なアイテムなのである。

個別指導では、その子の能力や、他の習い事の日程を考慮して宿題を出し、どの日で学習するのか、教師側が指導するという対応をとっている。

しかし、中には宿題を提出することができない子もいる。
これは、本人のやる気がないのか、それとも能力的に難しいのか、はたまた家庭の事情があるとか、理由はいくつか考えられる。

そこで、なぜ宿題が提出できなかったのかを、聞き取る必要が出てくるのだ。

いくつか理由が考えられるので、箇条書きにしてみよう。
・その子の能力を超えた宿題を出してしまい、全く理解できていない。
・家に帰っても、静かに学習できる環境にない。
・問題の量や内容をみて、やる気をなくしている。
といったあたりが考えられる。

ここで、子どもにとってどうしようもできないのは、最初のその子の能力を超えた宿題であろう。
他の項目は、家庭で相談して静かな環境を作ってもらうか、もしくは、塾の自習室を利用するか。といったあたりが解決策となろう。

宿題を忘れましたと言われたら、なんらかの方法で理由を聞く必要がある。
(もし、時間に余裕があるなら)言葉を交わし、聞き取るのが一番早いと思う。
やったけど、忘れましたと言われたら、テストしてみるのも確認の方法としてありなのではないか。

宿題を課されたのに、やってこないときは、何らかの背景があるとみて、ほぼ間違いが無いように思える。

自習室では、わからない問題があったら先生に相談しなさい。と私の勤め先では指導されている。
自分の力で解決できないとき、先生にヒントをもらったり、他のわかりやすい例題を出してもらったり、様々な解決方法があるだろう。

だが、自尊心の強い子は、あまり質問しに来たがらない。
恥ずかしいと思っているのだろうか。
聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥とはいうが、質問することが恥と思う子どもも少なからずいるだろう。
そういう子には、こちらから声をかけてあげる必要があると最近思い始めた。

また、その学年相応の学力をもたない子も存在する。
そのような子ほど、目をかけてあげる必要があると、私は考えている。

大きく脱線した気がするが、話を元に戻そう。

学年相応の能力に満たない子どもに、いくら怒鳴りつけても、発憤して宿題をやるという気にさせることはできないだろう。
だって、わからないのだから。
おそらく、自分がどこからわからなくなったのか、それすらもわかっていないと思う。

こういう子をすくい上げてあげるには、どうしたらいいのだろうか。

集団授業でも、お客様状態だろうし、自習室でも教科書を開いただけで、悩み続けている可能性がある。

とすれば、すくい上げてあげるには、授業のない日に教室へ呼んで、低学年の内容からやり直してあげるしかない。
学校の先生とも情報共有してもいいだろう。

そして、何より大事なのは、普段の授業の様子で、よくわかっていないとか、計算が進まないのを見てどの学年の内容で躓いているのかとか見抜く必要があるということだ。

わからないのは罪。そう考える人が塾では多いように思う。
しかし、逆に言えば、わかるように教えなかった教師陣の方にも責任はある。

塾でも教室でも同じと思うが、躓いたところを放っておいて、先に進んでいないだろうか。
わからなかった子には、それなりにフォローしてあげなければならない。
そこは、やる気云々の精神論ではなく、どう指導すれば理解ができるのかを教師側も考えなくてはならないだろう。

そして、先生の側もどこで躓いているのかをよく観察して欲しい。
どうしてこうなるまで放っておいたのだ!とならないうちに手を打つべきだろう。

まずは、責任者への報告。
他の職員との連携。
家庭での様子の聞き取りと協力。

子どもを預かった以上、その子を潰してしまっては何にもならない。
わかった時点で、すぐに手を打つのだ。
もう12月である。
いまさら、泣くまで怒鳴っても、もはやどうにもならない。

しかし、まだやり直せる時間があるなら、土曜日あたりに呼んで個別に教えるのが、効果的ではないだろうか。

塾の先生は「その子の成績を伸ばしてあげる」のが、良い教師らしいが、私はやはりそれだけではいけないと感じている。
そこに通ってくる子どもたちには、学校の先生と塾の先生、どちらも同じだ。
教育とは、指導とは、それぞれの教師が考えておく必要があろう。
私は、先生とは「その子の人生と将来に強い影響力をもつもの」短くまとめれば、こういう答えであってほしい。

相当長くなってしまったが、まとめると、
○宿題の提出ができない生徒・児童には、理由がある。
○能力を超えた宿題は、解けない。
○異変に気づいたら、情報を共有する。
○指導の仕方を改めてみる。

こんなところだろうか。

せめて、泣かせて帰すのではなく、笑顔で帰らせてあげたいと思うのだった。




タグ:宿題 教育
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