SSブログ

物語で泣くということ [雑記]

皆さんは、本や映画で泣いた経験はあるだろうか。

私が小学生だった頃、国語の授業で泣いた子がいた。
「ごんぎつね」だったろうか。
そのときの周りの反応は、「なに泣いているんだよ」のような反応だった。
しかし、今思えば、それはとても素敵な反応だったのではないだろうか。

泣くということは、それだけ物語に没入していた証拠であり、その子の高い感受性を示していたのではないだろうか。

私も泣きそうな映画を観たことがある。
たしか「ハチ公物語」だったような気がする。
なぜかその頃は、泣くことは恥ずかしいことのような気もちがあり、がんばって泣かないように努めていた記憶がある。
動物ものは反則だ。

大人になって、さらに涙もろくなったような気もするが、最近は泣くような映画や物語に出会っていない。
「全米が泣いた」などのような、うたい文句があるが、そこまで泣ける作品があったかなあと、振り返ってしまう。
まあ、「全米が泣いた」と言われると「全米を泣かせるヤツはおれがゆるさん!」の返しで笑いを狙ってしまうようになったせいか・・・

どうでもいい余談だった。

塾の講師をはじめてからは、物語はひとつの教材としてしか扱わなくなってしまったからか、とても泣かせるような物語体験はさせてあげることはできていない。

小学生の頃の先生からすれば、物語を勉強させて、子どもを泣かすことのできた授業は、まさに会心の授業だったと言える。

泣かせるほどに、すばらしい物語体験をさせてあげられるような、授業をしてみたい。

仕事柄、物語文は、ひとつの教材程度にしか思わなくなってしまった自分が悲しいところではあるが、物語に没入できるような体験をしてみたいし、させてみたいなと、ふと思ったそんな一日であった。



タグ:雑感 日記
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

あらすじの重要性遊ぶことの意義 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。