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観る人の役割 [雑記]

ぼのぼの第3巻より

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このようなセリフがありました。
「見てるのってスゴイッ」

これは、どのようなことにも当てはまる、とてもスゴイセリフだと思います。

先日イチロー選手が引退しましたが、彼は記者の低レベルな質問には答えなかったそうです。
おかげでマリナーズ担当の記者は相当野球のことを勉強して取材に臨んだそうです。

サッカーに関しても、最近日本がワールドカップに出ることが多くなってきましたが、Jリーグ発足当時は「日本がワールドカップに出られるようになるのはいつなんでしょうね」なんて普通に言われていました。

上にあげた例で何を言いたかったのかと言うと、見る人ってスゴイということなんです。

演劇に例えてみますと、演者と舞台だけがあっても演劇は成立しません。
演劇には観客が必要なのです。
つまりは観る人です。

観客の質が高ければ高いほど、演者は高度な演技をしなければ観客が満足しません。

イチロー選手は、このことを知っていたのだと思います。
つまり、観客の質が悪ければ、スポーツでも演劇でもなんでも成長しないということなのです。

観客がその分野を育てると言い換えてもいいでしょう。

スポーツ選手や俳優にはなかなかなることはできません。
しかし、そのスポーツや演劇などを観る人には誰でもなることができます。
できれば「する人」になりたいのはあるでしょう。
でも、「する人」になれるのは一握りの人だけ。
夢破れてしまう人も多いでしょう。

しかし、好きだったことをあきらめてしまったり嫌いになったりする必要はないのです。
まだ「観る人」になる役割が残っています。
「観る人」の力は絶大です。
良質な観客のいる分野は、大きく発展しています。

観客のレベルによって、その分野は発展もするし、衰退もします。

国内プロリーグの発足した当時の日本サッカーはまだ強くはありませんでした。
しかしあれから数十年。日本のサッカーは飛躍的にレベルアップしました。
サッカーを観る人の目が世界レベルになってきたからこそ、ワールドカップにも出られるようになったといっても過言ではないと私は思います。

ゲームでもアニメでもスポーツでも音楽でも絵画でもなんでもそうです。

観る人のレベルによって、作品や強さのレベルは高まるのです。

あなたが注目している分野のレベルがまだ低いものだとしたら、それは観る人の目がまだ育っていないといってもいいでしょう。
本当に好きな分野があり、自分がその舞台に立てないのだったら、観る人の立場に立って、応援するという道もあるのです。

「見てるのってスゴイッ」からそんなことをふと思ったのでした。




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